新生児股関節脱臼②
エックス線を見た途端、先生が真剣な顔つきで
「私では治療できません。関節が完全に外れています。
専門のリハビリホスピタルに送りますよ。月曜日の朝一番で予約を入れておきます。。」と淡々と言われて私は不安になる。
私「娘の右足は悪いのですか?」
先生「良くないね」あっさりと冷たく突き放された。。
私は緊張が外れて、涙が止まらない。
ダンナちゃんが傍にいないことも不安でたまらない。
今日に限って、ダンナちゃんが娘のために買ってあげたお人形をベビーカーに入れてくるのを忘れた。。
私の滝のような涙を見て看護師さんも、先生も慌てたのか、態度が急変し
先生「大丈夫、リハビリできっと良くなるし、心配することはないのだよ。
もしかしたら、1日、2日入院することになるかもしれないけど、早期発見だから
必ず直るからね。水曜日に私のところにきて、必ず報告をしてよ。
だとえベビーが入院していても、お母さん一人でここにきて、経過を教えてよ」
看護師さん「大丈夫!大丈夫!お母さんが不安になると、
ベビーも不安になっちゃうよ。泣かないで。」
それでもなかなか涙が止まらない。急に優しくならないでよ。もうどうして良いのか、何をしてよいのか全く分からない。。。心の中で叫んでいるのに、言葉にならずに涙だけがポトポト落ちる。
治療が始まるどころか、また病院を回されるんだ。。
先生がずっと優しく話してくれていると、すこずつ落ち着いてきました。
(最初から優しく話してよとも思ったけど)
エックス線検査で目が覚めてしまい、娘もギャン泣きしたまま。
洋服を着せながら、やっと我に帰る事が出来た。
紹介状を書いてもらっている間、
用意してきた哺乳瓶に入れた母乳をあげて落ち着かせなきゃ。
私が強くならなきゃ、きっといつかいい思い出になるように
頑張ろう
若いお母さんに負けないように、若々しくいてあげると誓ったじゃん。
娘を毎日大切に育てるって誓ったじゃん。
直るんだから、悪い病気ではないのだからと、自分に言い聞かせた。
生まれた早々、3週間目にして私と娘の脱臼治療のための
戦いが始まったようです。